材料の配合比率のこと、材料の混ぜ合わせ方など問題は山積していました。
その時点では弊社ではまったく持ち合わせていない技術ばかりだったのです。
そのため取引先はもちろん、いろいろなルートに材料を製造する技術を持った方はいないだろうかと尋ね歩きました。そして一様に返ってくるある人物の名前がありました。鎌田豊市氏であります。
1997年当時、鎌田はすでに樹脂メーカーで30年、プラスティック成型の仕事を20年、この業界で実績をあげた後、第2の人生を送っていたところでした。しかし仕事人生の最後にもう少しやり残したことがあったと鎌田は言います。
「熱硬化性樹脂に関して言えば、まだまだ熱可塑性樹脂の機械化による生産効率に及ばないところがある。しかし自動化によって、生産効率はもっとあがるはずです。」
材料についての相談を鎌田に持ちかけたところ鎌田の方も熱硬化性樹脂についてこのような思いもあり、お互いの協力関係が得られることとなりました。ここで、鎌田氏を技術顧問として来ていただくこととなりました。